サックスプレーヤーフルート奏者菊地康正

サックスプレーヤーであり、フルート奏者でもある(KOSE)こと菊地康正の公式ホームページにようこそ。音楽を楽しみたい方のためにサックス道場、フルート道場も主催しています。

菊地康正のサックス入門  vol.8




Ipanema の悩み



今回は、サブドミナントマイナー進行についてです。プロで演奏活動をしている方でも、イパネマのサビのコード進行が

理解できてない方が多く、助け船のつもりで書きます。参考にして頂ければ幸いです

皆さんよくご存じの、童謡赤とんぼ、及び、エルビスプレスリーで有名なラブミーテンダーのサビをピアノで弾いて

みましょう。



この3曲の和音の動きに共通点があることが解るでしょう。それは、F,Fm,C と進行するところです。

G7/C というふうに、ドミナント7thコードから5度下降して(4度上向しても同じですが)行く進行を、

ドミナントモーション(Dominant motion) 、サブドミナントからそのマイナー→トニックと進行するのを、

サブドミナントマイナーモーション(Sub dominannt motion)と呼びます。

ハーモニーの学習ではローマ数字を使用するので、これは

IV/IVm/I と表します。

ところで、キーがCの時、Fm(F,A♭,C)の代理和音として何が使えるかご存じですか?また、主なファンクションの

代表的な代理和音も提示してみました。


key=Cのときのsubstitute chord


degree


Tonic
C
Em7,Am7

IIIm7、IVm7


Dominant
G7
Bm7(♭5),D♭7

VII(♭5),II♭7


Sub dominant
F
Dm7,B♭M7


IIm7,♭VII7


Sub dominant minor

Fm
Dm7(♭5),D♭M7,A♭M7,
A♭7,B♭7


IIm7(♭5),♭IIM7,♭VIM7,
♭VI7,♭VII7



上記チャートは必ず実際にピアノで弾いて試してみて下さい。イパネマの、F/B♭7/Cは、代理コードを使った

進行であり、その正体は、F/Fm/Cで有ることが解るでしょう。

このときの使用スケールは、Fにはリディア、Fmにはメロディックマイナーがよく使われます。

では、フルートとアルトサックスで実際のコード感をつかむ練習を載せましたので参考にどうぞ。



なお、サブドミナントモーションについては、菊地康正の最新の音感教材「音感トレーニングメソッド」でも解説しています。無料ダイジェスト版がダウンロード
可能です。是非ご利用下さい。→菊地康正の音感トレーニングメソッドのページ


この講座の内容についてさらに詳しく知りたい方は私の著書、”Play the Alto sax、Play the jazz sax”(中央アート出版社刊)をご覧下さい。

参考文献(いずれもCDブックです):play-a-long series vol.54 /Jamey Aebersold jazz inc/Jamey Aebersold 、Play the alto sax、Play the jazz sax/中央アート社刊/菊地康正著