菊地康正の
Recording日記


このページは、1999年に行われたSax machinesのアルバム制作時の、日記です。
 

09/22 13:45 今、Sax machinesのNew ulbum の制作に入っています。昨日おとといで録音した曲はライブでもおなじみの曲の数々1.Rock city / Kose 2. Kose's blues / Kose 3.1999 / Prince 4.Mr.P.C./ J.Coltrane 5. Rhythm-a-ning / T.Monk 6.Manhattan illusion / Kose・・といったところです。

メンバーは考えられる限り最高の人たちを頼んでいますが、思ったよりも何倍も素晴らしい演奏になったりと、曲を作ったりアレンジをした者から見て最高の喜びを感じさせられています。自分が頭に浮かんだ音楽が実際に形になったり、さらに発展していくのを見るのは子供の生長を見つめる親の気持ちに似ていなくも有りませんね?

まだ数曲の録音と、後は自分自身のsolo入れ、(自分のCDなので、自分の納得行くものを作りたいのです)曲順の決定が残っています。それが終わると、最終track downの作業が待っています。

長らく暖めて育て続けてきた、私の作品の数々、そしてもう結成 8年目に入るSax machinesを正式に世に出せるかと思うとどうしても心が高ぶります。仕上げをご期待いただきたいと思います。

10/22 05:51
今日は New Album のTD(トラックダウン)の初日でした。曲はいつもsax battle でおなじみの Rhythm-a-ningです。私を始め4人のsaxがくんずほぐれつと非常に面白い、4者4様で個性を楽しんでもらえたら面白いですね?

しかしまあ、丁寧に音を作ってバランスを取っていくと正味1曲に8時間以上はかかっていますね?こうなってくると、体力、精神力、集中力の勝負になって来ます。仕上がりが楽しみです。エンジニアの徳永君は実にいい仕事ぶりです。

談笑する斉藤純(drs)と高橋ゲタ夫(b)

11/06 08:09
菊地康正です。皆さんおはようございます。現在朝の7時です。やはり昨日はレッスンをこなした後、アークギャレットスタジオに入り、Sax machinesのアルバムのTD(音の仕上げ)をしていました。曲はあの prince の1999です。

 実は私こう見えても、大のR&B好きでして、かの昔は、オーティス、アレサに始まって、ティナ=ーターナー、JBなどは良く聞いておりました。

そして、20代には、日本版Earth,wind and fireともいえる、つのだひろ、jap's gap'sに6年間在籍してさらにR&Bの薫陶を受けたのでした。だから、今は教室でjazzを教えているけど、実はキャリアとしては、R&B、rock、Pops畑専門と言えるかも。

Sax machinesを聞いて貰えば解るけど、純粋培養Jazzではなく何でもありなんですね?saxの先生は松本英彦と言って、戦後のjazzを引っ張ってきた天才的な方なんだけど、実は松本先生は、ある病気の手術の時に医者が麻酔の量を間違えたせいで、記憶を失ってしまい、奥様が一生懸命看病している状態、この前佐藤達哉(ts)なんかが、目の前で演奏して音楽ショック療法をやってきたと言っていたけど、駄目みたいだ。お気の毒なことです。

作曲編曲、音楽理論の先生は三木敏悟、この人もやはりオーケストレーションに素晴らしいものがあって、彼から習ったことがSax machinesのアレンジに生きている気がします。やはり彼のInner Garaxy orch で足かけ10年間参加したし、モントルー,スイス(' 79)、ノースシー、オランダ(' 92)と2回も海外の世界規模のjazz fess にも参加させてもらえたしね?特にモントルー,スイス(' 79)の時の私の師匠松本英彦の天才的なソロはいまでも鳥肌が立ったのを覚えている。あのスピード感は決して日本人じゃあ無かった。

オランダ(' 92)では、無くなる3ケ月前のMiles Davisを間近に見て聞けた事に幸運を感じます。理屈抜きにかっこよさにしびれたね?
さてさて、prince の話だったね?あの爬虫類顔が嫌いという人もいるけど、あれだけヒット曲がありながら、まだ発表してない曲が300曲以上というのは、私が10数年前に参加してやはりいろいろと勉強させて頂いた矢沢永吉さんを思い起こさせるね?

とにかく一時凝っていたことがあって、あのPurple rain の頃だね?同名の映画も良かった。声は郷ひろみにそっくりだけど、JB(ジェームスブラウン)を基本にしたあのR&Bの雰囲気たっぷりの楽曲はたまらないものがあってね?Sax machinesでもそのprinceの1999に挑戦しているわけです。

でもやはり現代のmixingのテクノロジーには感心をせざるを得ませんね?Vira(今回のレコード会社)のエンジニア徳永君の集中力と忍耐力にも感心します。具体的には一旦取り込んだ音を一旦パソコンのハードディスクに落としてから、いろいろな編集を行います。

新しいCDの内幕がばれるといけないので、これ以上は言いませんが、まあ驚くほど切ったり貼ったり出来るものです。それをまたマルチトラックの高性能テレコに落としてバランスを取ったり、効果を付けたりするわけです。今日はゲタオさんのアイデァでダビングして8本になったSax machines sax隊をどう配置しようかと言うことでやっていたのですが、定位、音色とも私が今ひとつ納得がいかなかったので3時(夜中)からやりなおし状態なのでした。朝までかかりましたがいいものができました。皆さんは来年の発売までお楽しみと言うことでお待ちいただきたいと思っています。ではまた。菊地康正

12/02 04:46
 今日、私のそしてSax machinesの新しいCDのマスタリングが終了し、後は工場で製品化されるところまでこぎ着けました。もちろんサンバ東京-横浜も入っています、Big band versionではありませんが・・。でもまあまあ、またしても現代の録音技術のすごさを実感した一日でした。TD(トラックダウン)も非常に丁寧に、最新の技術を駆使してやるので大変勉強になりましたが、今日のスタリングも非常に微妙でデリケートな音の仕上げの行程で、やはりその道の専門家による深い世界が有ることを実感させられました

最終更新日2006/1/30