菊地康正のサックス・フルート道場
2010年 東京横浜発表会講評


■2010年菊地康正サックス、フルート道場 東京横浜発表会は無事終了しました。

●日時:2010/2/14 
12-5pm

ホストバンド:出口 誠(p)、菅原正宣(b)、百瀬大樹(drs) ゲスト歌手:稲里ひろみ(Vo)

片岡健二(ts)、久保崎泰隆(as)、熊川 暢子(as)、菊地康正(ts、as、fl)

場所:関内イライザ


過去のセッションの記録はこちらでご覧になれます。

2010年発表会講評 菊地康正


今年も例年通り発表会が2/14に関内イライザで行われた。今回は、メモと記憶を頼りにざっと、印象に残った

演奏について述べたいと思う。

● 西川康子(as)さん千葉教室から参加、I Love Youの2nd、またいつか王子様を良く覚えて吹いてくれました。ソロも

チューニングも良くしっかり吹けていました。もう少ししたら、ベンドとかビブラートも学ぶと広がると思った。中谷実君も

ちゃんと転調してしっかり吹けていました。

●大西君(as)、荒尾君(as)ともLover Come快演でした。砂場さん、遠藤さんはしっかりした太い音で菊地道場の鳴らし方を

しっかりアピールしてくれました。拍子の数え方については、新たらしいメソッドを準備しますので今後しっかりやりましょうね?

●穂積信道(fl)さんの浜辺の歌、バッハのメヌエットとも、人前で曲を吹ききる快感に感動でしたね?ちゃんと復帰できて良

かったです。
 
●If I の宮沢君は、歌い上げるフレーズ、また途中で転調に気がついて戻したのが良かった。中谷君も、昨日にアドリ

ブに挑戦に決まったけど、この人はできる人。このままやり続けて下さい。

●All of me では、牧野雅亘君の頭脳もコードの音を拾って考えることが十分できる人であると感じた。もちろん男っぽい音

は素晴らしい。自由参加で参加した大西君、宮沢君の意欲も素晴らしい。小林祐子さん(fl)、以前の音を出すのに苦労して

いたことが嘘のようだね?しっかり吹いてくれました。良い楽器も買ったことだし、今度はアドリブに挑戦して欲しい。間違っ

た音を出すことを恐れなければ楽しい世界だよ。

●フライミーの小泉さん、初めて聞きましたが、しっかりした音で音楽性も素晴らしいです。誰に習っているんですか?(笑)豊吉

くんも、数ヶ月で楽器が鳴ってきたよ。アドリブはやり続けること、必ず何か言えるようになるよ。

●春の風、バードランドの子守歌を吹いてくれた土井さん、きっちり吹き奥さんにも良いとこ見せられたよね?今度はアドリブ

に挑戦して欲しいね?

●大西君(as)の素顔のままでも、ジャズではない新鮮な風を吹かしてくれた。

●枯葉の砂場さん、テーマ、ソロの途中までは、太くて艶のある音で聞かせてくれたけど、復帰できなかったのは残念。

止めるのも忍びなくて続けて貰ったけど、さすがに江尻さんがバックを聞いて合わせてくれたのが救いになった。

●群馬から参加の江尻さんは、音もリズムもフレーズも良いので、後はジャズ的なアーティキュレイション、具体的には裏打ち

を体で解ると一皮むけるだろう。たくさんジャズを聴いて下さい。

●この日の圧巻の演奏は、宮沢 長揚君のいそしぎだった。その繊細で色っぽい(セクシー)な音とアドリブは会場を魅了

していた。優しい表現なので良いのだが、そこまでできるのなら少し激情的な所を少し出しても良いかも。

●サンバ東京横浜を演奏した牧野雅亘君は、ゴージャスな想いをしたことだろう。何せテーマは僕のフルートとひろみの

コーラスとユニゾン。それにしてもあの難しいソロをよくぞ吹ききってくれました。後はダンスステップいつでも教えますよ。(笑)

●今回は日本の曲も取り上げたけど、小林祐子(fl)さんの川の流れもみなほっとしましたよ。

ナウザタイムのブルースでは皆が参加してこれぞジャズという感じで楽しかったね?何でも感じたことを吹けば良

いんだ・・と皆感じてくれたら嬉しい。

●Five spotでブルースを吹いてくれた鈴木泉さん、フレーズは研鑽の成果が出ていて色々なことをやってくれてい

るのだけど、リードの選択が少し薄かったか?テナー本来の太い音の存在感がもう少し欲しいところ。拍手が来

るまで続ける精神は立派。

● マイファニーを吹いてくれた江尻さん。だいぶジャズ慣れしてきましたね?どんどんやり続けて下さい。クラシック

風の音色とジャズの音色、アーティキュレイション、さらにはチューニングの違いも使い分けてはどうかと思いました。

それができる人だから。

● 師範代3人の演奏もそれなりに進歩が見られ嬉しく思いました。

ざっと講評を述べましたが、音楽は楽しいものであり、表現することが楽しいのである。表現すべき自分の心を磨き技

術を磨いて、温かい音、内容の有るストーリー(アドリブ)を聞き手に届ける。そこに生まれる心の交流は、お金に換算

できない素晴らしい価値があると信じます。これからもいい音いいアドリブをしていきましょうね?

★参加者からの感想

●宮沢 長揚 

自分の演奏について:If i should lose you リズムに乗ることだけ考えてしまった気がします。フレーズ不足に

悩まされました。もっと「ツーファイブワン」でネタをしこんでおくべきだと感じた。リズム感が強い曲ほど、1小節

丸々空けるくらいの切り替えが必要と感じた。観衆に余韻を感じられる間を生み出せなかったと思った。

「いそしぎ」緊張していたのか、テーマ部分で指が回らない所があった。悔しいので次回は無くしたい。アドリブパ

ートがちょっと短かった気もする。師範代の音の太さと安定感に比べると、自分がいかに音が細い?小さい?のか

わかる。腹式呼吸の練習が足りないのだろうと痛感した。最後にちょっと観客を沸かせられたのは楽しかった。次回

への課題が多く見つけられた曲でした。
気になった方★中谷 実さん:If i should〜で共演させていただいたが、となりで聞いていてメロウな音を出すんだと

にやけてしまうほどでした。また、安定感のある音を聞いて、基礎をしっかりこなされている方なのだろうと感じました。


★荒尾茂之さん:全体的に余裕があって、硬質でパワーのある音が印象的だった。音を詰め込み過ぎず、演奏の間

をうまく使っていると感じた。
★小林裕子さん:フルートを演奏されていた穂積さんもそうなのだが、とても音がきれいだと感じました。音の

伸び?というか独特の音色は自分も身につけたい。フルートの特長を生かした美しく・伸びやかな音だと感動しました。

★土井基義さん:確認はできませんでしたが、キャノンボールのサックスからビンテージものに楽器を変えられ

たように思えました。土井さんの技術と楽器の変更も相まって、音が個性的で印象に残った。

★江尻 雅江さん:立ち振舞い、雰囲気から引きつけられてしまう。音もテクニックもさすがという感じだった。あと、

音の安定感がありぶれなくて羨ましいと感じた。今回は熊川師範代ソロの曲が聞けて大変勉強になりました。


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●荒尾茂之

皆さん、発表会、お疲れ様でした。今回は音色、吹き方などを参考にしたいと思う方がたくさんいて、聴いてい

てとても勉強になりました。

自分自身の反省は、技術的なことはもちろんですが、ステージで演奏するにあたって精神的にもたくましく

ならなければいけないな、と感じました。今後はそういうところも考えながら、練習に励んでいきたいと思います。
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●中谷 実
13日、14日の2日間にわたりレッスン、発表会でお世話になり有難うございました。レッスン、吹奏楽コンサート、

発表会と音楽三昧の2日間でした。

発表会で演奏する曲が前日にアドリブソロを1コーラス追加することになりかなり焦りました。一瞬戸惑い

はありましたが一歩前進するにはやるしかないと思い先生の後押しもあり決心しました。

今回の発表会は2回目ということで多少は落ち着くことはできました。しかし、アドリブソロをしなければならな

いということで演奏直前までスケールを確認していて演奏順を理解する余裕がありませんでした。
先生がスケールの音を使えば間違いではない言われ、コード進行はわからずに
スケール音を頭で思いながら演奏するのが精一杯でした。伴奏のコード感を感じることで自分なりに今できることをや

らせてもらいました。嬉しかったことはソロ演奏中に先生が掛け声をかけてくださったこと。客席からの拍手。わざわざ

僕の席まで来て良かったよと言ってもらえたことです。他の生徒さんの演奏で思ったことは特にテナーサックスで演奏さ

れた方の音がとても太くいい音、心地よいアドリブ演奏をされているのはすごいと思いました。クラシックのサックスの先

生をしておられる方の演奏は前日の吹奏楽のソロイストの方の演奏を聴いていたので音色、ビブラートが似ているな

と感じました。とてもきれいで美しい音色でした。

生徒さんから師範代の先生方、先生の演奏をたくさん聴くことで発表会はとてもよいレッスンになりました。有難うござい

ました。今後もよろしくお願いします。







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最終更新日2010/10/10